初ソロパート
この喜びが風化してしまう前に
“令和元年の夏、これに挑戦します”
あなたはそこに、
“いつかはソロパートとかももらえたらいいな”
と書いていました。
令和2年の夏。
あなたはその願いを叶えました。
「落ち着けって息をして ハンドル切るけど」
このワンフレーズが、あなたの唯一無二の“初めて”になりました。
その声は、撒いたばかりの種から新芽が芽吹くような瑞々しさと、強さ、そしてちょっと刺激を加えたら変化してしまうような儚さ。
中学3年生。元々少し低めの特徴的な声だけど、いずれはもっと低くなる。変声期を通り過ぎれば、今とは違う歌声になる。
もしかしたら、次のソロパートが来る頃には、声が変わってるかもしれない。むしろ、その可能性の方が高い。
たったワンフレーズ。されどワンフレーズ。
素敵な歌声を、初めて聴くことができた感動はクセになる。でも、もう二度とこの感動は味わえない。
これが通陽くんの1つの原点となり、基盤になる。
素敵な歌声を聴けて嬉しかった。
これからはもっともっと、素敵な歌声を響かせてください。